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お鋳成

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奥州3Dデザイン展

~新しい南部鉄器のカタチ~

受賞結果発表!

奥州3Dデザイン展

~新しい南部鉄器のカタチ~

受賞結果発表!

全応募作品の審査が終了

2023年12月1日から2024年1月31日までの2カ月間募集した作品の応募総数は「148件」となり、多くのご応募を頂きましてたいへん嬉しい限りです。

ご応募頂いた皆さま、改めまして誠にありがとうございます。

今回受賞されなかった作品の中にも優れた作品が多くあり、審査員を大いに悩ませました。

各受賞作品を3Dプリンターにて出力し展示

展示場所はJR東北新幹線水沢江刺駅徒歩1分の奥州市伝統産業会館(09:00~17:00)。

展示期間は2024年3月7日(木)~20日(水・祝)です。

ご都合よろしければぜひお越しください。展示会の詳細はまた後日お知らせします。


それでは以下に受賞作品(最優秀賞・学生賞・新人賞・鉄賞)を発表致します。

最優秀賞

ふくら雀
甲斐 麻由実
(福岡県)

寒い時期になると、ふっくら羽毛を逆立てた「ふくら雀」を見かけます。その様子をモチーフに鉄瓶をデザインしました。 温かくして春を待つすずめと、鉄瓶で温かいお茶を飲みながら「春になったら何をしよう?」と考えるユーザーの情景が重なり、「ふくら雀」というコンセプトとネーミングにしました。

審査員コメント

・ふくよかな形に春のやわらいだ季節感を感じます。そして南部鉄瓶特有のあられ模様を雀のむねのイメージとリンクさせているところに工夫を感じました。
(菊地章:株式会社及富 専務取締役)


・コンセプトに基づいたフォルムが可愛らしく、商品化が期待出来ました。
(及川光正:南部成龍堂 代表)


・どの角度から見ても形全体のバランスが良く、また蓋のつまみの窪みなど細かい所も作り込まれていると思いました。部分的な着色も面白いです。鋳物化して手に取ってみたい作品です。
(小泉成文:お鋳成 代表)


・コンセプトをよく体現しているアウトプット、色々な世代に楽しんでいただけるのではないか。
(佐藤柊平:いわて圏代表理事)

学生賞

南部鉄瓶の新しいカタチ
都築 結太
(東京都・東京造形大学)

簡単な図形の組合せから生まれるカタチのデザイン性と機能性に着目し、デザインした。現状の南部鉄瓶はヤカンの様なぼってりとしたカタチのものが多く、その枠を越えるシャープなデザインのものは殆ど無い。機能性にも優れ、インテリアとしても映える、新しいカタチの南部鉄瓶を目指した。

審査員コメント

・南部鉄器を知り尽くしてると思い、驚嘆しました。
(菊地章:株式会社及富 専務取締役)


・シンプルかつスタイリッシュなデザインに感心しました。
(及川光正:南部成龍堂 代表)


・モダンなデザインが素直に格好良いです。訳もなくテーブルに置きたいと思える。添付頂いたPDF資料も秀逸でした。
(小泉成文:お鋳成 代表)


・プレゼンテーション資料が素晴らしかった。水沢鋳物業界に入って頂きたい。
(佐藤柊平:いわて圏代表理事)

新人賞

PENTAGONAL PLATE
幸地 洸樺
(千葉県)

五角形で平面を埋める方法は15種しかありません。そのうち4種は主婦のマジョリー・ライスによって発見されました。

今回はその五角形を模った小皿を制作しました。南部鉄器の美しい肌合いが食卓を埋め尽くします。台所で難問を解いたライスのように日常に美しい幾何学を取り込むのはどうでしょうか。

審査員コメント

・五角形の小皿を組み合わせると言う、斬新な発想に南部鉄器の未来を感じました。

(及川光正:南部成龍堂 代表)


・隙間なく平面を敷き詰めるパズルのような数学的要素を南部鉄器に取り込む発想が斬新かつ新鮮で「新しいカタチ」の趣旨に合っていると思いました。着色を施せば、食卓の彩のみならず、カジュアルな雰囲気の空間にもマッチするかと思います。

(佐藤輝貴:株式会社根岸工業所 代表取締役)


・ユニークかつ新しい視点での商品提案で興味深く拝見しました。家庭の食卓や、飲食店、パーティなど、様々なシーンに合わせて使えそうなところに可能性を感じています。

(佐藤柊平:いわて圏代表理事)


・理系な思考の作品で、新感覚でした。用途に合わせて個数を変えて形を変えられるので、何個も欲しくなってしまいそうです。

(鎌田瑞妃:いわて圏アシスタントディレクター)

鉄賞

DOGU -a series of cosmetic packagings-
穂積 芽里
(神奈川県)

土偶のような7種類の南部鉄器を想定した化粧品容器のシリーズ。従来の化粧品の容器はプラスチック製で劣化するため長く使用できなかった。そこで南部鉄器に代表される金属素材を用いた化粧品の容器をデザインし、市販されているレフィル(詰め替え用のもの)を入れて長期的に使用できるものを提案する。金属製の化粧品容器はプラスチックが普及する以前には作られていたが現代ではコストや輸送の手間もありほぼ生産されていない。しかしこれからの時代はプラスチックの代替素材を考える必要があり、同時に長期的に使用できるデザイン性と素材の強度も必要である。市販されているレフィル(アイシャドウ、チーク、ファンデーション、フェイスパウダー)の一般的な形状は円形と四角形であり、平均的なサイズに合うように設計しているので主要なブランドの製品を収納できる。口紅のリフィルもブランドによるサイズがほぼ同じであるので収納可能だ。容器の底には小さな穴が空いているので使用済みのレフィルを押し出して外し、取り替えることができる。形状は砂型で鋳造できるように設計した。土偶のようなデザインには机の上に飾っておきたくなるように、長い間受け継いで使い続けたくなるように、そんな願いを込めた。

審査員コメント

・化粧品入れを南部鉄器でと言うコンセプトと、製造を考慮したデザインがとても良かった。
(及川光正:南部成龍堂 代表)


・デザインもさることながら女性向けに特化した南部鉄器に着目したところが評価に値しました。老若男女に愛されるような新しいカタチの南部鉄器に広がりを感じます。
(佐藤輝貴:株式会社根岸工業所 代表取締役)


・インテリアにもなりそうで、鋳物の製品をより女性に訴求できる新しいプロダクトだと感じました。ご提案のプレゼン資料も興味深く拝見しました。
(佐藤柊平:いわて圏代表理事)


・テーブルに置いて飾っておきたくなるような、可愛らしくもあり不思議なデザインです。女性の毎日の朝が楽しみになるような作品だと感じました。
(鎌田瑞妃:いわて圏アシスタントディレクター)

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